英文を読むコツは文型の構成を考慮しながら読むこと。
今回は、第4文型について気付いたことをまとめてみました。
英文を読むコツ、第4文型を構成する間接目的語、直接目的語についてです。
簡単な問題を多くこなして、基本を身につけ、
複雑な英文をも読めるようにしましょう。
第4文型の訳し方の基本
述語動詞に動作の対象を示すものが目的語です。
【第4文型】
主語 | 動詞 | 間接目的語 | 直接目的語 の文型 |
S | V | IO | DO |
主語(Subject)= S
動詞(Verb)= V
間接目的語(Indirect Object)= IO
直接目的語(Direct Object)= DO
修飾語(Modifier )= M
Mother | gave | me | a nice present. |
S | V | IO | DO |
(英文) Mother gave me a nice present.
(訳)母は私に素敵なプレゼントをくれました。
IO(間接目的語)= me
「だれだれに」という語がこの位置に来ます。
DO(直接目的語)= a nice present
IO (間接目的語) =「~に」、おもに人を表す
DO(直接目的語) =「~を」、おもに物を表す
IO(人)+DO(物事)の順になる。
語順は
S (---は)+ V(・・・する)+ IO( ・・・に)+ DO( ~を)
となります。
訳し方は
( ---は、・・・に、 ~を、・・・する 。)
が基本となります。
【例1】
I gave him a book.
私は 彼に 本を 与えた。
第4文型で用いられる述語動詞は、他動詞である。
「~に」あたるのは人を表す目的語と、
「~を」 にあたるのは物を表す目的語であり、
目的語を2つ必要とする。
目的語を2つ必要とする他動詞を特に授与動詞という。
第4文型よく使われる授与動詞
授与動詞を用いた第4文型は、第3文型に書き換えることが出来る。
[SVO+to~.]と[SVO+for~.] の文に書き換えることが出来ます。
この文型によく使われる動詞
授与動詞の例
(1)「SVO+to・・・.」に良く使われる授与動詞(例)
teach (教える) | give (与える) | lend (貸す) |
show (示す) | tell(語る) | sell(売る) |
send (送る) |
(2)[SVO+for~.] に良く使われる授与動詞
pay (支払う) | hand (手渡す) | bring (持ってくる) |
ask (尋ねる) | buy (買う) | choose (選ぶ) |
cook (料理する) | find (探す) | make (作る) |
get (得る) | order (注文する) | sing (歌う) |
第4文型例題
第4文型に関する例文を載せましたので、
音読しながら訳してみて下さい。
大事なことは意味が分かるように区切ることです。
【例2】
Miss Nancy teaches us English.
(ナンシー先生は 、私たちに英語を教えてくれる。)
IO(間接目的語)= us
DO(直接目的語)= English
【例3】
She showed me her camera.
(彼女は、私にカメラを見せてくれた。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= her camera
【例4】
Please lend me your camera.
(あなたのカメラを貸してください。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= your camera
【例5】
Please lend me your soccer ball.
(あなたのサッカーボールを貸してください。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= your soccer ball
【例6】
May I ask you a question?
(あなたに質問してもよろしいですか?)
IO(間接目的語)= you
DO(直接目的語)= a question
第4文型から第3文型への変換
第4文型は授与動詞が使用されている場合、第3文型に変えることが出来ます。
第3文型への変換として「SVO to~.」と「SVO for ~.」の形に書き換えることが出来ます。
第3文型への変換(SVO to~)
[ SVO to~.] の文への変換
SVOO の文型は、次のようにして「SVO to ~.」の形に変えられます。
【例7】下記の英文を第3文型に変える
・I gave him a book.
S(主語) | V(動詞) | IO(間接目的語) | DO(直接目的語) |
I | gave | him | a book. |
私は | 与えた。 | 彼に | 本を |
第3文型に変換 (SVO+to~.) ↓↓
S(主語) | V(動詞) | O(目的語) | M(修飾語句) |
I | gave | a book | to him |
私は | 与えた。 | 本を | 彼に |
【第3文型に変換】I gave a book to him.
直接目的語 「a book」を 目的語にして、
間接目的語「him」にtoを付けて
「to him 」として修飾語句にする。
【第3文型に変えた方が良い文】
間接目的語(IO)が長く、
直接目的語(DO)がit やthem のように短いと
SV+IO+DO文型ではすわりが悪いので
第3文型SVCに変える。
【例題】
(×)He gave the boy it. [SV+IO+DO]
間接目的語(I.O)the boy が長い
直接目的語(D.O)itが短い
そこで書き換えることにします。
↓(書き換える)
(〇)He gave it to the boy.
[SVC] ← この文型にします。
S(主語) | V(動詞) | IO(間接目的語) | DO(直接目的語) |
He | gave | the boy | it. |
彼は | 与えた。 | 少年に | それを |
下記のように「SVO+to・・・.」の文に書き換え ↓↓
S(主語) | V(動詞) | O(目的語) | M(修飾語句) |
He | gave | it | to the boy. |
彼は | 与えた。 | それを | 少年に |
第3文型への変換(SVO for ~.)
SVO for~.の文への変換
SVOO の文型は、次のようにして「SVO for ~.」の形に変えられます。
I bought my sister a new pencil.
私は妹に新しい鉛筆を買ってやった。
S(主語) | V(動詞) | IO(間接目的語) | DO(直接目的語) |
I | bought | my sister | a new pencil. |
私は | 買ってやった。 | 妹に | 新しい鉛筆を |
下記のように「SVO+for・・・.」の文に書き換え ↓↓
S(主語) | V(動詞) | O(目的語) | M(修飾語句) |
I | bought | a new pencil | for my sister. |
私は | 買ってやった。 | 新しい鉛筆を | 妹に |
【第3文型】I bought a new pencil for my sister.
直接目的語 「a new pencil」を 目的語にして、
間接目的語「my sister」にforを付けて
「for my sister 」として修飾語句にする。
英文を訳す問題
英文の問題と解答を載せましたので
参考にしてみて下さい。
【問題】英文の訳
訳して、間接目的語と直接目的語を指定して下さい。
(1) I told him a story.
(2) She asked him some questions.
(3) Tom showed me a picture.
(4) He gave me the ball.
(5) My aunt bought me fountain-pen.
(6) Jane asked her some question about the story.
【問題の解答】
(1)I told him a story.
(私は彼に話をしました。)
IO(間接目的語)= him
DO(直接目的語)= a story.
(2) She asked him some questions.
(彼女は彼にいくつかの質問をした。)
IO(間接目的語)= him
DO(直接目的語)= some question
(3) Tom showed me a picture.
(トムは私に絵を見せてくれた。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= a picture
(4) He gave me the ball.
(彼は私にボールをくれました。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= the ball
(5) My aunt bought me fountain-pen.
(私のおばさんは、私に万年筆を買ってくれました。)
IO(間接目的語)= me
DO(直接目的語)= fountain-pen
(6) Jane asked her some question about the story.
(ジェーンは彼女にその話についていくつか質問をしました
IO(間接目的語)= her
DO(直接目的語)= some question
M(修飾語) = about the story
まとめ
英文を読むコツ、第4文型ついていかがでしたか。
第4文型で授与動詞が使用されている場合は、第3文型に書き換えることが出来ます。
英文を読むコツ、動作の対象を示す物が目的語です。
英文が生き生きとしてきますね。
より簡単なことをたくさんこなして、
実力をアップしてください。